asobook お知らせ / 新着本 / 開催イベント 2022年1月8日 2022年1月8日 世界中で読み継がれてきた名作は、時がたっても色褪せることなく私たちに感動を与え、人生観に影響を与えるほどの力を持っています。かつて、読んだことのある作品もあると思います。改めて再読してみませんか。札幌市のとある高校で使用されている読書リストも参考にしましたので、お子さんだと中、上級、高校生からが対象となります。 フランソワーズ サガン『悲しみよ こんにちは』この本はサガンが18歳の時に出版した処女作です。世界的なベストセラーになり、1958年には映画化もされています。主人公セシルの美しさや切なの描写にひきこまれます。訳は『星の王子さま』の訳者でもある河野万里子さんが担当しています。 エドガー・アラン・ポー『黒猫・アッシャー家の崩壊』ポーの作品は多くの日本人作家に影響を与え、なかでも江戸川乱歩がペンネームにその名をもじったというエピソードは有名です。世界が熱狂した代表作6編を収録した短編集になります。 イタロ・カルヴィーノ『まっぷたつの子爵』この物語は、イタリア文学が生んだ最も面白い物語といわれています。トルコとの戦争へ出かけた若き子爵は敵の砲弾を受け、体がまっぷたつに引き裂かれます。しかし、奇跡的に一命をとりとめ、右半身だけの体で帰ってくるのですが、その性格は以前とは一変し邪悪なふるまいばかりおこします。そこへもうひとりの子爵、良いほうの半分が帰ってきます。一人の人間の持つ2つの面が、それぞれ一人の人となり物語はすすみます。人間の存在について寓話的に描いた作品です。